今はとにかく、猪突猛進、決して後ろを振り向きませんのだ


by okaeri110

純情きらり

この番組、NHKかなり本気だと見た。

昭和初期という舞台設定だけでも経費かかってるし
ヒロインの起用も気合いが入っている。
毎回、朝ドラのヒロインというのは素人に毛の生えた、というと失礼だが
さして演技力のある子をチョイスしない。
潜在的演技力はあるとしても、まだ開花していない、
そういう女優を人選しているように思う。
我々は、どんくさい土臭いヒロインが、回を進むにつれて
どんどん「女の子」から「女優」に変身していくのを実感し、
応援していきたくなるのだ。
それが朝ドラの楽しみといえば楽しみだ。
田中美里も山口智子も松島奈々子もそうだったのだ。

しかし「純情きらり」ヒロイン:桜子役の宮﨑あおいは違う。
映画「NANA-ナナ」でも主役だった彼女はオーディションなしの抜擢だ。
最初から「うまい」の一言。
あのわがままな、とにかく純な十代(思春期)を嫌みなく演じきっている。
つーかこの人、二十歳そこそこで既にすごいキャリアだよ。

ドラマであるが、連ドラということで
もちろんご都合主義なストーリー展開はあるものの
台本も適当にすませてないし、なかなか感動させられる。

桜子の、自分しか見えてない発言、行動。
まさしく十代の娘さんらしい。
時代背景を考えると、とんでもない跳ねっ返り娘である。
長女の笛子の対応は、当時としては「当たり前」のことを
言っているにすぎないであろう。
ドラマの中では、笛子さんだけが現実的対応をしているので
悪者に徹しないといけないのが気の毒だ。

杏子が離縁したのも驚きだった。
あの時代、杏子の嫁ぎ先のように嫁をこき使うのは
特殊なことではなかったであろうし、
杏子と笛子の性格を思うと、絶対に離縁なんかしないと思っていた。
しかし、このドラマは戦争に向かうあの時代にあって
「たくましく生きる婦人達」をテーマにしているらしく
なるほど、こういうストーリー展開なのかと思った。

甘いっちゃ甘い。
てか、それを言っちゃうと全体的に甘いストーリーだ。
だからいろんな不手際も全部目をつぶる。

下地はちゃんとあって、亡き父の進歩的な考え方、
磯おばさんの、モダンガールぶり。
その血を引いた桜子だもんね。(亡き母も跳ねっ返りだったそうだし)

この間のナレーション、素敵でした。
ダンスホールに初めて行った桜子。
昭和初期、全盛を築いたジャズとダンスホール。
桜子が見たのはその衰退期であったのだけれど
「ジャズの残光が桜子を射抜いたのでした」
というナレーション。
ドラマの映像にぴったりな素敵な言葉だった。
この時の、桜子の表情も良かった。
女学校時代、新入生歓迎会で「花」をジャズでアレンジしちゃった時の
「やりぃ~!」って表情といい、なかなかの映像だった。

今後の展開が楽しみです。
意地悪女も出てきたし、連ドラの駒もちゃんとそろえてますし。
桜子、ジャズに染まるか?
そして私はまた、いい映像に「射抜かれる」か?

ちなみに。
味噌蔵の女将、タネさんのお着物はわざと下品にしているんだと
これはギャグと捉えております(汗)
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by okaeri110 | 2006-05-18 11:44 | 日々の暮らし | Comments(0)