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一歩前進したかも日記 猪突猛進ではなく撤退の道を行きます~ アフィリエイトの記事もあります

ヤング公開セミナー~ニコール・ジョンソンさん

みなさんUPされると思うので、もうわたしはいーやぁ。

とずぼらなことを考えたけれど、内容が充実していたので忘れないうちに。

ニコール・ジョンソンさん。
もうすぐ2歳になるお人形のようなお嬢さんをお連れでした。
ニコールさんが発症したのは、奇しくも15年前のこの週末だったそう。
その時、彼女は周囲にこう言われたそう。
「もうあなたは結婚できない。大学も卒業できない。」
彼女がミス・バージニアに挑戦した時も
「あなたは選ばれない。」
でも、彼女はミス・バージニアに選ばれた上、ミス・アメリカをも制した。

ミス・バージニアコンテストの前夜、彼女は低血糖昏睡になったそうだ。
しかし、彼女には夢があった。ミス・アメリカに選ばれる目的があった。
CSIIを着けた状態で(なんと足のソックスに本体を装着させていたそう)
ウォーキングをし、笑顔をふりまき、そしてティアラを手にした。

それから8年後、彼女は結婚し一児の母になっていた。
彼女は「まず精神面を鍛えた」と言った。
糖尿病という壁があり、それを乗り越えるために必要な精神面。
「あなたは何者にもなれない」とネガティブな言葉を投げかけてくる人がいた中
彼女が立ち上がることができたのは、彼女の大切な人たちが
きっと「あなたは大丈夫」と声をかけ続けてきたからだと思う。
そういう話はしなかったかれど、きっとそうだと思う。

彼女が根本的に前向きに生きられたのは
そうやって自分を受け入れてくれる、そして夢を与えてくれる存在が
あったからなのだろう。

そうして積極的に生きる彼女は、病気についての情報も大切だし
治験にかかわることも自分のモチベーションを保つのに役立つとまで言う。
妊娠時には1日12~15回の血糖値測定をしたそうだ。
血糖値を100に保つための最大限の努力。
ちょっと考えただけで大変なことだったろう。

彼女のようにしっかりと病気を受け入れ、かつ周囲に愛されていると
実感できる人は、IDDMになっても生きていける。
しかし、あまりにも否定的なことばかりを投げつけられ
周囲から受け入れられない状況が続いている人に
「ニコールさんのようにがんばれ」というのは酷だ。

発症して最初に耳に入る言葉。治療法。周囲の反応。
それらが本人に与える影響は大きい。
首を絞められて「深呼吸してさっさと空気をすいなさい」と言われているようなものだ。

私たちは、そんな人たちがニコールさんのように
十分な愛情を与えられ、受け入れられ、
正確な病気への理解と療養方法を教育され、
それを実践できるためのフォローも与えられるようにしたい。
どのように助けられるかわからないけれど。

ちゃんと自分で空気を吸えるようになること。
その助けをしたい。
by okaeri110 | 2007-11-26 09:54 | IDDM