人気ブログランキング | 話題のタグを見る

一歩前進したかも日記 猪突猛進ではなく撤退の道を行きます~ アフィリエイトの記事もあります

スカーレット~常治のDNAだね

昼メロかっちゅう展開にざわつく世間。

まあ「スカーレット」というタイトルからしてざわつくのは想定済みというわけだ。
三津が八さんに恋心を抱いてしまって、ギリのところで(とはいえギリOUTかも)出ていく。
とはいえ、八さんは三津の弟子入りをずっと拒否していたのに、積極的だったのは喜美子なわけで。
そういう八さんも、喜美子が当面は無理だと先延ばしした穴窯を強く勧めたわけで。
どちらも勧めた当人が当惑する展開になってしまった。

喜美子が穴窯に執着するところは、父・常治と共通するのだろうことは母・マツのセリフから想像できる。
いやー博打に憑りつかれた人がいう表情だよ、喜美子。
八さんが「やめとこ」と言うのは当然である。

しかし「なんでわからんの」という喜美子の言葉に答えられなかった八さん。
芸術家として及ばないと感じた妻・喜美子への気後れと自分へのふがいなさを感じつつ、狂気とも思える穴窯への執着への答えとして、喜美子から離れるという選択をするしかなかったのだろう。

ふと奇跡のリンゴの木村さんの本を思い出した。
あれも狂気だ。
何故そこまで無農薬のリンゴに執着するのか、誰もわからなかったと思う。
私はあの本を読みながら、自分が木村さんの家族でなくてよかったと本気で考えていた。
そのくらい大変で、でも何故か木村さんの奥さんも、お子さんも、ご両親もみんな木村さんのやることを黙認していた。
何故だろう。
何故、そんなしんどいことに付き合っていたのだろう。
もしかしたら。
もしかしたら、木村さんのやっていることが実現するかもと希望を持っていたのかもしれないし(そうだとしたら余計にしんどいのだけど)希望があろうとなかろうと、木村さんに付き合うことが結構楽しかったのかもしれない。
そう考えないと割に合わない気がする。

八さんは、付き合っていられないから家を出て行ったのだろうか。
ドラマを見ていくなかで答えが見えると思うけれど、現時点で想像するに八さんは芸術家・喜美子に気後れをしてしまった点と、狂気じみた母から息子を守りたいという常識的な思いから家を出たのはないだろうか。
喜美子と一緒にいるのがしんどい。
つまりはそういうことだ。
自分のどんづまりを目の当たりにしなければならないうえに、妻を応援すると言いながら常識を盾にとって反対する自分への矛盾。

ドラマとしてはしんどい展開で、ちょっと視聴率も落ちるかもしれない。
でもね、最後は大団円になるのは間違いないんだから、ちょっと辛抱してやってください。

by okaeri110 | 2020-01-30 01:17 | TV