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賜物

主よ、この盲目の賜物をあなたからいただきます。どうかあなたの栄光のために、これを用いることができるようにしてください。そして、あなたが再び来たりたもう時には、あなたご自身の目を、報いとしてお与えください。

これはイギリスのムーン博士が視力を失ったときに祈ったことばだそうだ。
彼は後にムーン式点字アルファベットを発明した人物である。
(CD-ROM版 キリスト教例話集 4より)

突然の不遇に際し、とっさにこう祈れる人はまあいないだろう。
ムーン博士も視力が失われるという事実を知った直後は
心の中は大嵐だったことだろう。

娘が突然、率直に言ってしまって気になる人がいたらごめんだけど
「現在の医学では治癒しません」と医者に言われる病気になったと知ったときは
正直、頭のなかが真っ白だった。
なにかの芝居に参加してるような気分だった。

でも、こうも思っていた。
これが事実であるなら、神さまは娘に不幸な人生を送らせはしまい、と。
きっとこの病気になった意味があるはずだ、と。

その確信があるから失望の淵に追われることはなかった。
まあ、つらい思いは同じですけどね。
悲しいですけどね。
自分じゃなくて娘がこうなった、という事実が。
いまでも代われるものなら今すぐトレードしたいです。
それはおいといて。

ムーン博士の「盲目の賜物」って表現にぎくりとした。
盲目は賜物。
<「賜物」という言葉は、神さまからの賜り物という意味ですが、英語で言うと「カリスマ」なんですね。そう、あのカリスマ美容師とかカリスマ料理人とかいう時の「カリスマ」と同じです>

盲目という賜物(カリスマ)。
IDDMという賜物(カリスマ)を神から与えられた娘。

病気なんてネガティブのかたまりだと思うし
病気が素晴らしいなんてこれっぽっちも思えないけれど
そこには与えられて得られる良き物が隠されているのでは。
ムーン博士の「盲目の賜物」という祈りの言葉は
そう思わされる逆転の発想だった。

娘が与えられたIDDM(1型糖尿病)という賜物に
どのような意味があるのか、どのようにしてこれを通して
人生を豊かに送っていくのか
それを見届けるのが親の役目だとじんわり教えられた。

ちゃんと意味がある。
いやな思いをいっぱいしたとしても
それはタペストリーの裏でしかない。
人生を通ってしばらくして、ふとタペストリーの表地にできた
美しい文様に目がとまる日が必ず来る。

そう信じて、今日も親はじっくりと見届けましょう。
見届け…

おーいめいこ!
また注射の量書いてないやろっっっ!

みとどけ…まふ。
Commented by my at 2008-03-11 20:52 x
こんばんは、みいさん。
同感デス。
私自身、神様からの賜り物とは思えません。
未だに病気を受容できませんし、今後もできないと思います。

でも、私も娘を持つ親として、めいこさんの健やかな成長を願ってやみせん。

Commented by okaeri110 at 2008-03-12 14:53
>myさん
いさぎよいmyさんのお答え、率直で嬉しいです。
いいように考えようとしても「災難」は「災難」ですものね。
返上できるものならいつでもお返ししたいです。

記事のムーン博士の祈りで「この盲目の賜物をあなたからいただきます。」という言葉がとても心に響いたんです。とりあえず博士は欲しくなかったと思うんだけど、決心して「いただきます」と祈っています。もらわなくちゃいけないんだったら、もらいます。自分が盲目になった意味を見つけさせてください。盲目になったからこその生きる目的をさせてください、と祈っている言葉が続きます。

別に病気を認めたわけでもないし、いつでも出て行ってもらいたいと思っているけれど、一緒にそれと暮らさないといけないのなら、病気があってこその人生を送っていこう、という決心。それはmyさんのうちに既にできあがっているものではないでしょうか。ブログを拝見していつもそんな強い思いを感じています^-^
by okaeri110 | 2008-03-11 11:18 | Comments(2)

今はとにかく、猪突猛進、決して後ろを振り向きませんのだ


by okaeri110
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